修学旅行の夜~いたずらedition~

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修学旅行の夜

修学旅行の夜というのは人生最大の思い出と言ってもいいぐらい、学生時代におけるかなり大事な夜だ。「お前ら絶対寝るなよ~ww」とか言ってるやつが最初に寝ちゃったりするのは、もはや伝統となったあるあるだったりする。「お前誰が好きなんだよ~」という恋の話に花を咲かす者もいれば、枕投げに興じる者も、またいるだろう。何をしても絵になる、そんな特別な時間なのだ。

そして少なくとも俺にとって何より楽しいのは、先に寝てしまったやつへの悪戯である。
これは読者の皆さんも100人中106人は同意してくれることと思うけど、俺はこういう場面でピースカ寝れるタイプではない。夜になると目がさえ、血が踊り騒ぐ。ワッショイワッショイ。そして、同じ部屋にはなぜか1人や2人、そういう同属が集まる。ザ・ミッドナイト・ダンシング。ワッショイワッショイ。

1人寝ている友達。その周りを囲む俺ら。完全にお誂え向きの状態。もうワクワクが、ドキドキが止まらない。神よ、このココロオドル時を授けてくださったことを心から感謝します。

さあ、ここで、小中高と俺たちが実際にやってきた悪戯を紹介したいと思う。
ただ少しだけ注意して欲しい。

悪戯する相手は仲のいいやつに限ること、
その中でも冗談の通じるやつに限ること、
やりすぎないこと、
そして悪戯をする以上は自分がやられても怒らないこと。

これらは絶対に守らなければならない。
これだけ守れば悪戯は最高の遊びの1つである。あぁもう。超面白い。

Photo Credit:R-T-A Diary

 

①落書き

これは王道中の王道。例えば額に「肉」と書くガッチガチのパターンもあれば、目の周りを黒く塗り、パンダのようにすることもある。
油性で書いてしまうのはやりすぎなので、おすすめは水性の太字。あえて目覚ましの時間を朝食の時間ギリギリにセットしておくと、焦るあまり自分の顔に訪れた異変に気づかず、そのままの顔で朝食に行ってくれたりする。こうなるともう最強。笑いすぎてお腹が痛い。ついでに髪の毛も悪戯しておくと「え?何?Xジャパン?」という女子の一言が聞こえてくる。

②輸出

いたずらが大好きな俺たちだが、たまに何をしても起きないという強者がいる。そういう猛者にはこれ、輸出。
単純に寝ている布団ごと移動させるというイタズラだ。目が覚めたらベランダで寝ていたり、教師の部屋の前で寝ていたり。教師の部屋の前なんかはこちらとしても非常にリスクが高い(99%怒られる)のだが、もうどうにもこうにも止まらない。
ちなみに、寝ているやつ1人を部屋に残し、他のやつは全員別の場所に移動するという「輸入」というパターンもある(どこが輸入なのかはさっぱりわからない)。

③思いやり

逆転の発想だ。
だらしないやつの服を夜中丁寧にたたんでおく。靴下をまとめ、パンツはしわにならないように。
その上に「まったくいつまでたっても子供なんだから。しっかりしないとダメよ。 母より」と置手紙を残しておく。朝置きたときのパニクり方はそれはそれはもうハンパなく、その見事なまでの戸惑いの表情は見ものである。普通のやつならすぐにイタズラだと気づくが、過保護な親元で育ったやつなどは「い・・・いる・・・!!!」とキョロキョロしだすことも。
地味だけどけっこう好きなイタズラだ。

④お裁縫

俺は不得意だからできないけど、仲間に手先がえらく器用なやつとか家庭科が得意なヤツがいるとできるワザ。
寝ている間に、Tシャツとズボンを縫い合わせる。寝ている人を起こさないようにこっそりと縫うのがポイント。俺には決してマネのできない神業である。その技術をこんなところで使うんじゃない。
結果としてターゲットは服が脱げなくなり、起きてから慌てて「ちょ!!おしっこ!おしっこ!!」と騒ぎ出す。それにしてもすごい裁縫技術。裁縫は人を、狂わせる。

⑤将棋

寝ているやつの前に将棋盤を置き、その対面に正座をして座る。
相手は寝ているため打つことはできないが、それでも審判役は「10秒、20秒」と数え続け、自動的に相手の負けとなる。
周りはおろか、当人たちですら

何が面白いのかわかっていない。

 

ちなみに、

番外編:daiが実際にやられたことのあるイタズラ

番外編①

朝起きたら両足の裏にミニ四駆(トライダガーX)がひもで縛り付けられていた。

番外編②

朝起きたらキリストのように十字架に縛られていた。

 

・・・俺縛られてばっかりやな・・・・。

【おしまい】

 

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