Myob!

o0480064012989787502

余計なお世話ってあるよね

その人が優しいのかただのおせっかいなのかは知らないけど、「んもう、余計なお世話だよ!」って感じることってあるだろう。
もちろん言った本人からすれば心配しているが故の言葉だろうし、もしかしたらこんな俺のことが大好きなのかもしれない。俺の弱い部分につけこんで俺とあんなことやこんなことをしようとしているのかもしれない。
それがいわゆる彼女なりのセックスアピールなのかもしれない。

それでも俺は余計なお世話だよ!って言いたいんだ。

確かに、優しくされて嫌な思いをする人は少ないだろうけど、案外人間ってのはだいたい無いものねだりなんだよ。
優しさだけを絶えず与えていてもダメなんだよ。

例えば優しさの「や」の字すら知らないヤンキー。
盗んだバイクで走りだして校舎中の窓ガラス壊して回るヤンキー。
そんなヤンキーからね、もし誕生日に一輪のコスモスなんてプレゼントされた日にはね、そりゃ男の俺でも濡れるってなもんだよ。はい。

逆にね、絶えず誰にでも笑顔と愛想を振りまく、誰に対しても優しいエリカちゃんからね、
「はいdai先輩!これバレンタインのチョコレートです!」って渡されてもね、そこに特別「あ、嬉しいな・・・」って思いは浮かばないわけだよ。分かるか?誰にでも優しいってことは、つまり誰にも優しくないってことなんだよ。わかるか?まあ童貞の読者諸君にはわからないかもしれないけどな。

 

一言多い夫婦の話

突然だけど、俺の好きな映画に「Forever Kindness」って作品がある。
まあアメリカのラブコメで、よくある夫婦の日常を描いた映画なんだけど。
その中の1シーンで、

「あら、ダニエル、今日は帰りがずいぶんと早いじゃない?」

「おやミシェル、君こそまだ寝る時間でもないのにどうして化粧を落としているんだい?」

という場面がある。

優しさからくるおせっかいというか大きなお世話というか、何かと余計な一言の多い夫婦なんだけどね。
男女に限らず、付き合いが長くなると自然とこうなってくるのかなってね。

 

でね、その映画のクライマックス、妻のミシェルは友人たちに誘われてパーティーに行くシーンがある。
旦那のダニエルは、まさか妻が浮気などしていないか、たぶらかされていないかどうか心配で心配でしょうがない。だって、妻のミシェルをこんなにも愛しているから。

そして、ふと洗面台に目をやると、彼女が化粧をする時に外し、その後つけ忘れたであろう結婚指輪が・・・

ダニエルはつい衝動的に家を飛び出た。
そうだ、これを機に改めてミシェルに伝えよう、愛してる、と───

彼は大雨の中、街中のバーというバーを駆けまわり、ミシェルを探した。容赦無い土砂降りが彼のスーツと頬を濡らしていく。

そしてやっとダニエルはミシェルを見つけた。
そこには別人のように美しくおめかしをしたミシェルが、その隣に座る見知らぬ紳士と談笑している。それでも、彼は構わずこう言うのだ。

「へいミシェル、指輪も僕も忘れるとはどういうことなんだい!?」

雨と泥で濡れ汚れたスーツで、どうみてもこの店には不釣り合いな格好のジャックに、ミシェルは言うのだった。

「Mind your own business! (余計なお世話よ)」

 

なんと愉快痛快ラブコメディー!Forever Kindness!
そんな映画がもしあったら教えてください!!

 

いらぬお世話を繰り返す俺たちは

bi94472_4_1422686785

っつーことで長い上にくだらない前置きはおいといて、なぜ今日はこんな記事をしたためようかと思ったかと言うとだね、先日いきなり英会話の宣伝をされたのさ。
あれは一本の電話から始まった。

「もしもし、こちら英会話○○の山田(仮)ですけど、daiさんの携帯電話でよろしいでしょうか?」

 

俺は記憶力が抜群にいいから克明に覚えてるけど、
確か発端は今年の3月。大阪・梅田の街を歩いていると、駅の近くで突然お姉さんに話しかけられたわけ。それは英会話のチラシを配ってるお姉さんなんだけど。

でね、俺って優しいじゃん?
すごく優しいじゃん?
子犬をかばって車にひかれちゃうぐらい優しいじゃん?

そんなバファリンの半分を占める優しさの俺だから、まあ何の気なしにそのチラシをもらったわけ。
そしたらその山田さんが

「よかったらここにお名前とお電話番号お願いしまーす!」

とか言うわけ。

 

いやいやいやいや
こういうのって名前書いた瞬間に即座に契約が成立しちゃって、後々莫大な金銭を請求されるおそれだってあるし、これから大阪・東京といった大都市に出てくる学生とか、あるいは大都市に出てくる就職活動生はマジで気をつけたほうがいい。
特に東京なんて悪魔の棲む街って言われてるし、東京にいる女の100人に60人は英会話の勧誘してくるし、残りの40人は壺か浄水器か消火器売りつけてくるから。

で、まあ優しさの権化である俺は何を疑うこともなく名前と電話番号書いちゃったよね。
やっぱり女性のかわいい笑顔には勝てないっつーか、そういうのってずるいよね。

 

そしたら最近になってようやく電話がかかってきたわけ。
「daiさんよかったら英会話遊びにきてくださいよー」

 

いやいやいやいや
何をおっしゃってるのかさっぱりちんちんだわ。
腐っても外国語学部出身だし、一応英語の先生もしてるし、ぶっちゃけ間に合ってますって感じだし、そうなってくると「じゃあそもそもなんでお前チラシもらったんだよ」みたいな話にもなってくるけど、
とにもかくにも山田さんは「英語が話せたら世界が広がりますよ」「視野を広げましょうよ」みたいにガンガン”広がる”ってワードを使ってくるのね。
俺は「あー、そうですねー」って適当な相槌を打ちながらはいはいって聞いてたんだけど、それをいいことに相手はどんどんノッてくる。マシンガントークをかましている。もうこういう営業電話は腐るほどかけてきたんだろう、実に話し方が手馴れている。

でも、その直後、俺は耳を疑った。

「日曜日とか暇じゃないんですか~?どうせ彼女とかいないでしょ~~?w」

 

 

いいかいこれを読んでいる諸君、大阪ってのは怖いところなんだ。

結局、相手のことを気遣って労るような言葉は少なくて、余計な一言をいつも付け足す俺達。
俺達はいつも誰かに「余計なお世話」をしているのかもしれない。
自分がしていること・言っていることが、本当に相手のためになるのだろうか。その老婆心は本当に相手を救うのか、今一度考えなければならない。

俺は静かに電話を切り、数日ぶりに息子の相手をしてやった。

 

 

 

「どうせ彼女とかいないでしょ~~?w」

 

「どうせ彼女とかいないでしょ~~?w」

 

「どうせ彼女とかいないでしょ~~?w」

 

 

「Mind your own business! (余計なお世話だ)」

【おしまい】

 

顔と声はめちゃくちゃ可愛かったです。