Illustration from : http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im1972958
「私は主人公になるべきキャラクターではなかったのよ。 所詮オオカミに食べられただけのバカ女なの。
『私のカラダをお食べ!』
あの時、そうオオカミに宣っておけば話は違ったでしょうね。 その刹那、私はアンパンマンのように、飢餓から命を救うヒーローになれたに違いない。
しかし違う。食べられただけなの。 そして助けられただけだけなの。
もし24で騙されて敵に捕まるだけの登場人物がいたら 彼は主人公になるかしら?いや、絶対にならない。
主人公はヒーローでなければならないのよ。 危険を察知し、動き、解決するヒーローでなければ。
だから主人公はあなただと思うわ。 オオカミを撃ち、私と祖母の命を救ったあなただと…」
―キミが主人公のドラマは始まったばかりだ。 世の中にはいろんなドラマがいる。
例えば消防士に助けられた子供がいたとしよう。
そこで話が終わるのであれば、その子は主人公になれない。
だが、その子がもし消防士を目指せばどうだろうか? それは立派なドラマではないかな。
だから・・・・、キミも目指すべきなんだ。
「あなたのような猟師を?」
―猟師?違う。 私は自分の職業を聞かれたらこう答えている。
ハンター、だと。
「…ハンター」
―ハンター試験の受験票だ。さあ、どうする? 主人公になりたいんだろ?
「私、なるわ… ハンターに」
~HUNTER×HUNTER 第一話 完~
【おしまい】
富樫仕事しろ。