日本語は難しいもんだなあ
やあこんにちは。英語の先生をしているdaiです。
俺たち日本人は、日本人であるにも関わらず間違った日本語を使ったりする。
特にひどいのは、それが間違いであることにすら気づかずに平然と使ってしまうケース。
無知というのは怖いもので、うっかり使うと相手に「うわーこいつ間違ってやんのwwプププ」と嘲笑われてしまうかもしれない。怖い。人間が怖いよぅ。
例えば、敬語において「おっしゃられる」という表現は「おっしゃる」と「られ」がどっちも敬語だから、いわゆる二重敬語となる。こいつは間違った日本語。
この他、「頭痛が痛い」「違和感を感じる」など、”重言”と呼ばれる日本語の誤用が近年増えつつあるんだ。同じ意味の言葉を重ねちゃうアレな。
そしてこれの一番の怖さは、「それが重言であることになかなか気づかない」ということ。
時にはプロの作家の作品の中にも見られることがあるぐらい。
まあ周りで使ってる人がいてもさ、いちいち指摘するのもなんだか野暮だし重箱の隅をつつくみたいで嫌だからあんまり言わないんだけどね。
どうせなら日本語は正しく使いたい、なぜなら俺はジャパニーズだから。
ということで、今日は一見普通なんだけど実は間違っている「重言」を紹介してみたい。
もしかしたら読者の皆さんも知らず知らずと使ってるかも。Don’t miss it!
同じ意味を重ねちゃう「重言」、あなたは使ってない?
●全て一任する
「一任する」自体が全部まかせることを言う。
●お歳暮の贈り物
似たような例として「お中元のギフト」も。
●凱旋帰国
「旋」が帰ってくることを表しているから重言。
●今の現状
●後で後悔する
●故障中
「故障」が既に状態を表しているので「中」は不要。
●射程距離
「射程」自体が玉の届く距離なので重言。
●製造メーカー
●雪辱を晴らす
「雪辱」は恥を晴らすという意味。「雪辱を果たす」が正しい。
●断トツ一位
「断トツ」は「断然トップ」の略。
●犯罪を犯す
●内定が決まる
●過半数を超える
●被害を被る
●思いがけないハプニング
●一番最後
●いまだに未完成
●満天の星空
「満天」とは空いっぱいになることなので、「満天の星」が正しい。
いやいや普通に使ってますわこんなの
どうでしたか?
日常的に使っているような言葉も結構あったんじゃないだろうか。
それだけ、重言が俺たちの日常生活に深く浸透してしまったんだろうなあと。
ちなみに、重言はれっきとした「日本語の誤用」なんだけど、あまりにその誤用が広まりすぎて、用例の1つとして国語辞書に載ったものもあるんだってさ。(被害を被る など)
言葉の意味や使われ方は時代と共に変わっていくものだけど、常に正しい言葉を意識して使っていきたいものだねえ。
おまけ
こんなツイート見つけた。
「訃報のお知らせ」という文面を見て 訃報のお知らせってなんだよ、頭痛が痛いみたいになってんじゃねーか と思ったら実は訃という一語自体に「人の死の知らせ」という意味があって、訃報だけで「頭痛が痛い」状態が完成していた件について
— 水希@ゆいかおり幕張 (@izunagi) 2014, 11月 27
●おそらくソースはこちら→「訃報のお知らせ」って頭悪いぞと確かめてみると、とんでもないオチが待っていた―続「訃報」考
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日本語って怖え。
【おしまい】
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