キングオブコント2015の全てのネタの感想を語る

ogp2015

キングオブコント2015の感想書くぞ~~~!

こんにちは、とにかくお笑い好きなdaiです。

子供の頃からお笑い番組とバラエティ番組ばっかり見て育ってきたお笑い大好き人間です。
今でもほとんどのネタ番組は絶対欠かさず見ます。

 

そして昨日10月11日、年に1度のコントの祭典、キングオブコント2015が行われました!

もちろん私は全部見ましたので、僭越ながら全ネタの感想を書きたいと思います。
めっちゃ長くなりました。トータル6000文字オーバーです。やらかしました。

個人の感想ですので、それぞれ好みなどの違いはあると思いますが、ご容赦ください。

※以下、ネタバレを多く含みます。

 

キングオブコント2015 全コンビのネタの感想 1stステージ

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(ネタ披露順)

 

①藤崎マーケット

トップバッターからいきなり「意味のわからないキャラ」、そしてゴリ押しされる同じ部分のBGM。これは出番最初にしては重すぎるw
もしこれが6番目ぐらいだったらもうちょっとウケたかなという気はする。

後半にかけてストーリーと場面設定がじわじわ明らかになっていく形だったので、最初の時間がもったいないといえばもったいない。
結局あのパントマイマー?というがっつりのキャラを活かしきれてないなあというのが正直な感想。意味のわからないドタバタ系コントならバッファロー吾郎などの方が状況説明がされていてわかりやすいと思うし、意味不明な全身タイツキャラなら、2700のキリンスマッシュの方が面白い。いずれにせよ劣化感は否めないな。

にしては最初から450点オーバーで、基準点としてはちょっと過大評価かな?

 

②ジャングルポケット

いつものジャンポケ。本当にいつも通りのジャンポケ。
レッドシアター・エンタ・その他ネタ番組で見せるタイプのジャンポケスタイルのネタなので、良く言えば安定感があり、悪く言えばありきたり。

とはいえ斎藤さんの顔芸やオーバーぎみのリアクション、うざい演技などは年々磨きがかかってきてるので、
形としてはほぼ完成形に仕上がってると思う。(ナイツが言ってた、「ハードができた状態」になってる。)

後述するけど、2本目のほうが面白かったのでネタの持ってき方としては満足。トリオ系のコントで言うなら我が家に大きく水を空けた感じだなあ。
斎藤さん中身はコントの情熱すごい人なんで応援してる。やらしいけどね。

あと太田さん結婚おめでとう!!!

 

③さらば青春の光

正直さらば青春の光にはめちゃくちゃ期待してるし、次はどんなネタをぶち込んでくるのかなっていう期待がある。
で、彼らは基本的にコントの中で1つの大きなボケを用意して、それに枝葉をつけて広げていくのが主流。「請求金額が多すぎるホスト」とか「いたとん」とか「工場で働くロックアーティスト」とか。1つの軸にそっていろんなボケを作っていくのが面白い。

ただ、今回は「8年画家を目指してるのにまだ1枚も書いてない」という1つのボケでほとんど完成してしまって、そこからあんまり広がっていかなかったのが残念。笑いどころが少なかった。
後半に出てきた「左利き!」っていうのは面白かったけど、こういうタイプの小さくはさみこんでいくやつがたくさんあるのが、本来の彼らのネタだと思う。本領発揮できなかったのかなあ。

絵の具カピカピやっていうオチは悪くなかったです。

 

④コロコロチキチキペッパーズ

完全に無名だ、ダークホースだって言われてたけど実際はけっこう人気のあるコンビ。
アメトーークのパクりたい-1グランプリでも出てたし、一発ギャグの「やっべぇぞ!」は一部の界隈で流行ってる。エグスプロージョンの2人もそのネタをサンプリングしてダンス動画上げてたぐらいなので。

肝心のネタも、面白かった。ナダルさん(声が独特な方)は演技力があるので、あの天使の表情、そして天使なのに関西弁というミスマッチのキャラがうまくハマってたと思う。音響の使い方もよかった。

普通1つのネタ(今回は「泣いたら離れ離れになる」「触ったら離ればなれになる」)だけで押していくのは結構リスキーで、客が飽きてくる可能性もあるんだけど、今回はそれがなかった。THE MANZAIでの和牛の漫才みたいに、1つのネタを手を変え品を変え出していくことで、普通に押していくことができるんだなあと。
すっごい爆笑というわけではなかったけど、全体を通してまとまりや一体感があった。

 

⑤うしろシティ

うーん、今回は微妙だったなあ・・・いつも面白いんだけどな・・・

うしろシティは結構設定に凝ってて、その設定が一般的な日常とは違うことへのツッコミが面白い印象。
阿諏訪さん(今回は悪魔の役の方)が「え~~~~~!?」とか大声を出すあたりから笑いがじわじわ広がっていく。

けど今回のネタでは終始淡々としていて、直前のコロチキと比べられてしまったかなあという雰囲気だった。まとまってはいるけどこじんまりした感じ。

ゲートボールしてたらたまたま悪魔を召喚してしまったというくだりはよかったんだけど、そこから大きく広げられなかったのが痛手だった。
でもうしろシティはライブやDVDではもっとはっちゃけてて面白いんでもっとハネて欲しいなと思ってます。

 

⑥バンビーノ

8.6秒バズーカとバーターみたいな感じで一時期よく見てたし、「こいつらダンソンしかないだろしょうもねえ」っていうイメージが世間にはあったと思う。
小学生ウケはいいかもしれないけど大人は笑わないみたいな。僕は好きなんだけどねw

でも今回のキングオブコントでは、2人がそのイメージから脱却しようとしてるんじゃないかという意志を感じた。
まだワンパターンで子供受け重視の面は否めないしリズムネタから脱却するようには見えないけど、はるかにラッスンゴレライよりもきっちりネタを作りこんできてる。

で、今回のネタは呪文を唱えようとする魔法使い?とペットの犬。半年ぐらいずっと邪魔されてるという設定だけど、1つ1つのボケの箇所がお手本通りというか、陣内智則のネタを見てるような感じだった。もうちょっと設定が一般化すればより広い世代が笑えるネタが作れるんじゃないかなと思う。

この2人はコントのネタ作る時にありえないほど練習しまくってるし、僕はとても面白いコンビだと思います。

 

⑦ザ・ギース

ザ・ギース大好きなんです。

てか最初は「THE GEESE」って英語表記だったのにカタカナ表記になったんですねいつの間にか。

もうかれこれ10年は彼らのネタをずーっと見てます。オンバト初出演の頃から好きで、もっと言うならその前の「ゲンセキ」に出演してたのも見てました。
「歩行者教習所」「おびんつるさま」「今までずっと隠していたクイズ」「触ったものの名前を言ってしまう病気」「卒業式のスタメン発表」など、設定を完全に作りこんで、非日常の中の日常を描いてるコンビ。ラーメンズのネタと通じる部分がありますね。

逆に言えば設定頼りな部分があって、笑う箇所が少ないのが彼らのネタの最大の弱点。今回も残念ながらそれが出てしまいました。

クッソシュールなコントを匠がリフォームして新しいコントにするという形。確かに今まで見たことないのでそこは笑いが起きてたんですが、その後の「さかな君を排除」「栗ごはん」あたりは本当にシュールすぎて、クスッとした笑いしか出なかったのが残念でした。面白いんだよ、確かに面白いんだけどね。爆笑を誘うネタではなかったので、どこかで「うおっ」となるインパクトが欲しかったよなあ。次に期待ですねえ。

 

⑧ロッチ

もうコント師としての実力は高いし名前も売れてるし(いろんな意味で)、十分面白いよね。個人的に好きなのは取り調べでカツ丼頼むネタ。(多分キングオブコントだけじゃなくてあちこちでやってる)

で、今回は本当に1つのボケをとことん押してきた。賭けだったのかもしれないけど、結果的にいい方に転んだなあ。8番手っていう出番も影響してたのかもしれない。

松っちゃんも言ってたけど、そろそろ違う形のボケが来るか?と思いながらも心のどこかで「裏切って欲しくない!そのまま!もっかいこい!」と思ってしまって、そしてその通り来たらやっぱり笑ってしまう。完全にロッチの作戦にやられてしまった。
途中の中岡さん(試着室に入ってる方)が「なんで!?」って言うのが一番面白かったwwいやいやこっちが「なんで!?」やわ、とww

 

⑨アキナ

本当、コンビになってからアキナ売れましたねー。(アキナはもともとトリオでした。コンビ名は違うけど)
去年のTHE MANZAIでもいい結果残したし、ネタの「わかりやすさ」という点では随一。世代関係なく安心して笑えるネタ作りに尽力してる2人じゃないかな。

今回も設定面白かったし、確かに自分も、「鳥が体調悪いからライブ行けへん」って言われたら「ん????」となってしまう。見る側の共感をうまく笑いに持っていったなあと。東京03のパターンが見られる。

ただ惜しいのは、やっぱりその笑いが始まるまでにすごく時間がかかってしまったこと。状況説明に時間がかかるとその分間延びしてしまって、見てる方のハードルが上がってしまう。それを超えるぐらいの笑いを一発目に出しておかないと、オチに向かって失速しやすいんじゃないかな。

今回は残念ながら1stステージで敗退しちゃったけど、今後いろんなとこで見るようになると思う。今年もTHE MANZAI上がってきそうだし。

 

⑩和尚

うん!ごめん!面白くなかった!

去年全然面白くないなーと思ったシソンヌよりもさらに面白くなかったし、そこから1年経っても正直進歩はしてなかったな・・・

足が固定されてる寿司屋がブラックジョークをするんだけど、本当にただそれだけ。ブラックジョークもいい感じの皮肉にしなかったら視聴者に伝わらないし、いかんせんオチが弱すぎる。
足をコンクリートで固められてるみたいな設定でいくなら、それを生かしてもっと踏み込んだボケをしないといけないし、ツッコミボキャブラリーもワンパターンぎみだったね。笑いどころは正直一切無かったです。誰がファイナリストに通したんだ?

 

キングオブコント2015 全コンビのネタの感想 ファイナルステージ

①ジャングルポケット

1本目よりネタのクオリティはよかった。
斎藤さんのオーバーぎみなアクションに、アンジャッシュ風の勘違いっぷりが追加されて、ネタに味が出てる。
「彼女を見送るために羽田空港に行く」というシチュエーションに一工夫されて、見ていて面白かった。

オチも今まで見たことのないタイプだし、良かったと思う。本気でキングオブコントに賭けてるんだなあと伝わった。

 

②藤崎マーケット

今回「なんでお前決勝来れたんだよ」枠。ごめん、僕はまったく笑えなかった。

お化け屋敷のオバケ役なのにその感じがないし、子供役の田崎さんに終始引っ張られて、結局話が全部勘違いで、オチも微妙。
全体的に中途半端すぎた感じが・・・

もっと勢い良く飛ばしてもよかったんじゃないかな。このあたりのキャラ設定なら、モンスターエンジンあたりがすごいのできそう。

 

③バンビーノ

これよかった!wwもうだんだん定着しつつあるリズムネタだけど、バリエーションを入れてきた。これは勢いもあってよかった。

まず入りがマッサージ店なんだけど、「2人が普通に喋っている」というただそれだけでもう新鮮みがあって面白い。おっ、決勝は普通のコントなのかな?と思いきやそこで裏切って「すすんしーしー!」からのヒューマンビートボックス風。きっちり中華と寿司でまとめたのがよかった。

いやあ、めっちゃ練習したんだろうなあww

 

④コロコロチキチキペッパーズ

優勝おめでとう!!

いやあ、これは笑うわww

1本目に続いてうまく音を使ってきた。卓球の掛け声に合わせて「さぁ!」の声が入る。
ちなみに使ってるのはSurfaceの「さぁ」という曲。そのまんまやねww

そして最も度肝を抜かれたのはその直後。一番の笑いどころは「さぁ」にあると思わせておいて、直後にヒザをあげながら「~~~してくれぃ」のポーズ。ここで腹筋が持っていかれたwww

この後も同じことばっかりやってるのに本気で面白い。ナダルさんがボケではなくてツッコミの役どころになってるのもいい。
「ああはいはい、ここで笑わせたいんでしょ」という視聴者の予想を見事に裏切ると、その後のネタがどんなものでもバンバンハマるハマる。会場ドッカンドッカン。まさに彼らの世界観にハメられたなあという感じ。今回でダントツに面白かった!!

 

⑤ロッチ

うーん。あのコロチキで会場が沸いた後のこれだから、インパクトとしては弱かったなあ。
そしてそもそもこのボクシングネタは既に何度か見たことがある。だから新鮮味がなかったし、ロッチ本人たちもまさかこんな展開になるとは予想してなかったんじゃないかな・・・

演技順が違うかったらどうなってたかはわからないけど、このネタでは優勝は無理だっただろうね。

 

 

優勝はコロコロチキチキペッパーズ!!

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ということで、今年のキングオブコント2015、優勝はコロコロチキチキペッパーズでした!

2人ともおめでとうございます!!!

 

去年のシソンヌ優勝の時は「え?マジで?」という驚きが正直あったけど、今年は順当だなあと思いました。
というか、出場するコンビが全体的にレベル高い。総じて、去年より面白い大会になったなって感じです。

あと、審査するのが5人になったのもいい。

去年までは、準決勝に残ったコンビ100組が1人持ち点10点の1000点満点で採点するって感じだったんですが、どうもそこは微妙だったんですよ。若手を同じ若手が審査するって、公平感がないじゃないですか。

だから今年の形式になったのは本当よかったと思います。

バナナマンは「あどで~ぼくで~」の貴乃花のモノマネだけじゃなくてコントめっちゃ作りこんでる随一のコント師ですし(単独ライブ見てみてください。シュールからホラーまで、くっそ完成度高いです)、さまぁ~ずも今でこそふざけてやってますがww、マイナスターズとしてがっつりコント作ってますからね。この4人に加えて松っちゃんが審査するというのは非常に公平性が出てたんだろうなあと思います。

 

ってことで、優勝したコロチキには、これからどんどんメディアに出て欲しいなあと思います。

やっぱりこういう賞レースで優勝したらその後ブレイクして仕事がめっちゃ入るようになる、みたいなことがなければ夢がないんですよね。誰もそこを目指そうとしなくなっちゃう。

今年は個人的に久々のキングオブコントの当たり年だったと思うので、来年以降また楽しみが増えたなあという感じです。

そして今年、まだ目玉はあります。
そう、M-1です。

THE MANZAIは今年から賞レースではなく普通のネタ番組になるそうです。
だから、純粋な笑いの賞レースは、年末はM-1になるということです。

M-1の決勝に出てきそうなコンビ、あるいは出てきたコンビについての感想は、また改めて記事にしたいと思いますのでよかったらご覧ください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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