やあ、独身の皆さま、ネットで出会ってますか?
一昔前はネットで男女が出会うだなんて怪しい不気味だし気持ち悪い、そんな不純異性交遊、あってはならない!という感じだったのではないかとお見受けしますが、時代は変わりました。もう男と女がネット上で意気投合し、出会い、その日のうちに肉体コミュニケーションを交わす、だなんて日常茶飯事。当たり前の出来事になりました。
それどころか普通にお付き合いし、はたまたゴールインまで。素晴らしい。ああ羨ましい。石を投げつけたい。
ネットの利便性が私たちに与えてくれたメリットは数多くあります。
今まで普通に生きていれば絶対に接点を持つことがなかった人と知り合うことができるんです。
北海道と沖縄に住んでいる人がお互いを知って実際に会うことができるんです。すごい、ネットの出会いってすごい。
インターネットが出来たおかげで、生涯のうちに出会うことができる人の人数は飛躍的に伸びたことでしょう。
これだけネットで簡単にほいほい異性と会うことができるなら、もっといっぱいカップルができていてもおかしくはない。
もっともっと多くのカップルが結婚していてもおかしくはない。日本の少子化問題だって食い止められるかもしれない。
ところが、そうは問屋が卸さないのが世の常です。
確かにインターネットのおかげで男女が気軽に知り合い会うことができるようになりました。
その結果恋愛関係になった人たちも大勢いるでしょう。
ですが、みんながみんな順風満帆に相手を見つけているとは限らない。
むしろ、ネットがあるからこそ余計恋人が作りづらくなった人もいるのではないでしょうか。
今日はそんなネットによる弊害なんじゃねーの!?と思う部分を3つばかり語りたいと思います。思います。
あくまでワイの主観やで。
ネットで異性と出会いやすくなったことに対する弊害3つ
その1 選択肢が多くなるから選り好みしてハードルが高くなる
これはなんかもうあるあるですよね。
各種SNSを見渡せば、美男美女の嵐。これまで手が届くことのなかった素敵な人と接点ができる。
それって素敵やん。
可能性が広がるということは、「今までなら会うことのできなかったすっごく魅力的な人と付き合えるかも!」という期待が生まれる。
そりゃ生まれちゃいますよ。
だとすれば、そこから異性への理想は高くなります。
自分の中である程度の足切りラインを作ったり、それに満たない異性からのアプローチは無視したり、
そうして「自分にとって一番条件のいい相手」を求めたくなります。ある意味当然っちゃ当然かも。
その結果、どうなりますか?
相手に求めるばかりになり、それに対して自分は何も与えない、
要求してばかりの消極的受け身婚活人間がたくさん生まれるんです。
そうして、どれだけスペックがよくても、たった1つの短所があった段階でもう論外にして、その他の多数のいい点をみようとしない、
加点法じゃなく減点法で相手を選ぶようになるんです。
そりゃそうですよ。自分にとって一番条件のいい相手を求めるわけですから。
少しのズレも許せない、セコい人間になってしまうわけですよ。
その2 この人がダメでも次に行けばいいやと思って適当になる
思えば、僕達の両親世代、今の40代以上の人って、今の若者より結婚した年齢が若いですよね。
僕の両親も20代半ばで結婚してます。
それって言い換えると、結婚を決断するタイミングが早いとも言えますよね。
付き合ってる異性に対して「結婚するならこの人だ!」と思うタイミングが早かった。
それは決して妥協したというわけじゃなくて、ただ目の前の相手に本気で向き合ってきた証拠じゃないでしょうか。
ところが今はどうだい?
出会う数が多ければ、別れる数も多い。
今の相手がダメでも、他にいくらでもいるし。これからいくらでも出会えるし。
SNSだって出会い系だってペアーズだってニコ生だってなんでもあるし。
出会いの選択肢が増えたということは、それだけ1人1人にちゃんと向き合うことができなくなると思うんです。
言うなれば質よりも量なんですよ。下手な鉄砲なんちゃらですよ。
「今この人といい感じだけど、もしダメになったらあの人とかあの人かなー」なんて、無意識に”ダメになった時の保険”をかけちゃう人もいますよね。
お前はジュディ・オングかよ!!
好きな男の腕の中でも違う男の夢を見るタイプのやつか!!!
な~~~~にが女は海じゃ~~~!!
そうやって保険をかけつづけることで、「別にこの人だけじゃないし」ってなるんですよ。
そんな人と誰が真剣に付き合いたいと思いますかね?
その3 自己中心になり思いやりがなくなる
出会いの可能性が広がったネットで、人は何を思うのか?
それは、
「自分が心から好きだと思える人を探そう!」
という積極的な思いではなく、
「そのうち自分の全てを受け入れてくれる人が現れるだろう!」
という消極的な思いです。
全員がそうとは言いませんがこっちの方が多そうな気がします。
出会いは欲しい。でも努力はしたくない。わかっちゃいるけどがんばりたくない。
どっかのジブリみたいに空から理想の異性降ってこい。
現実には、白馬の王子様なんてどこにもいないこと、わかってたはずなのに・・・
でも、これだけ広いネットなんだから、そのうち相手が見つかるだろう!と日和見なフィーリングを続けたまま、
自分の魅力を高めるわけではなく、
「ありのままの自分を受け入れてほしい」という極めて純度の高いレリゴーな受け身体質が完成してしまうのです。
全てが自分目線になり、自分中心になり、相手への思いやりも忘れたまま。
「マジ私毒舌なんだよねーw」ってなんで自分で言っちゃうのか。
それは「こんな毒舌な私だけど広い包容力で受け入れて欲しい」というエゴの表れではないのか。
これはね、リアルもネットも同じだなあと思うんですわ。
出会いなんて結局そう簡単にはいかなくてですね、いい男といい女達がこぞってくっついていくんですよ。
理想的な出会い、ライトノベルのような世界、
平凡な僕がある日いきなり美少女たちに囲まれて・・・のいちご100%的なラブコメは存在しないんですわ。悲しいけど。
自分のことばっかりで周りに目が向けられない人はどうしようもないんですよね。
じゃあ結局どうしたらいいのよ!?
さんざん偉そうなこと言ってるくせにてめー彼女いねえだろぶち殺すぞって言われたらもう何の反論もできないし申し訳ないんですけど、
今回の記事は自戒の念も込めて、ネットの出会いはメリットだけじゃねえな!って改めて思ったんです。
じゃあ、それでもネットに可能性を感じる人たちはどうしたらいいの?と。
これね、多分簡単なんです。
目の前の人をまず愛せ。
これじゃないですかね。
「どこかにもっといい人がいるはず!」って上昇志向持つことは素晴らしいけど、その前に地に足つけて、今周りにいる異性に目を向けてみませんか。案外、この人と付き合ってもいいかも!って人がいるかもしれません。
確かに男も女も星の数ほどいるし、これからいくらでもいい人が見つかるとも思うんですけど、
今周りにいる人のことをちゃんと見ないで、先々のこと考えてもしょうがないですよレディースアンドジェントルメン。
あなたが普段ツイッターでやりとりするその相手、Facebookでたまに絡むその人、インスタグラムで交流してるその方、
その人は本当の本当に異性としてナシですか?絶対に付き合えないですか?
減点法じゃなくて加点法で考えれば、アリだと思えてきませんか?
そうしたら、ネットでの多すぎるほどの選択肢も、無駄じゃなかったって思えるかもしれません。
皆さまに、素敵なご縁があることを願っております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(珍しく面白いオチなし)