それがリクルートの仕事。
「自己分析の必勝アドバイス」「ここでしか言えない人事担当のホンネ」「隠れた優良企業のご案内」
毎年毎年毎日毎日、同じ文面のメールを大学生に一斉送信しまくるだけで飯が食える。
それがリクルートの仕事である。
学生の就職活動の開始は以前よりもだいぶ遅くはなったが、
就職という不安を目の前におろおろする就活生を食い物に、今日も「リクナビ」は平常運転ご機嫌麗しゅうである。
ちなみに、大学院に進学した者は半年~1年しか経っていない状態での就活の開始。
これではとてもまともな研究なぞできないし、スキルも磨けないのではないか。(あくまでイメージです)
そもそも、そんな中途半端な状態の研究はどうせ失敗の連続だ。
データすらまともに取れていないだろうから、とてもじゃないが発表やプレゼンに間に合うわけがない。
かといってノートをどこかからパクってなんちゃら細胞を発見しました~なんてことも言えない。あとで記者会見で泣くハメになる。
──それでは簡単な自己紹介と、研究についてのプレゼンをお願いします。
『吾輩は院生である。データはまだない』
その結果、能力のある学生を過小評価する形になり、結果不採用となるのだ。
これは企業にとっての競争力の低下、ひいては日本全体としても国力の低下を招く。
優秀な人材を手放すというのはそれだけ日本の将来に大きな打撃を与えることは間違いないのだ。
ああ、それもこれもリクルートのせいだ。
リクルートが日本独自の「就職活動」という儀式を生み出し、
なぜか就職活動の時だけリーダーシップを持っている若者やサークルの代表やっている若者やイベントを主催している若者が増えるのだ。
忌々しい、就活なんてリクルートが作った、学生没個性奴隷生産プロジェクトではないか。
このままでは日本はきっと由々しき事態に飲み込まれてしまう。
さあ、リクルートを潰そう。
かつて、GREEの社員はドヤ顔で言った。
「任天堂の倒し方知ってます?オレらはもう知ってますよ」
なら俺も同じことを言いたい。
「リクルートの倒し方知ってます?俺はもう知ってますよ」
いいか、これを読んでいる読者達、共にリクルートを倒そうではないか。
光ある未来のために、こんな就活ビジネスは早々にぶっ壊さなくてはいけないんだ。
なあに、リクルートを潰した後の社員の行く末は何も心配することはない。
彼らは自己分析のアドバイスができ、人事のホンネを熟知し、優良企業が何たるかを知っている。
いわば就活のプロだ。
彼らには「ハローワーク」という最強の戦場を用意してあげるのが我々の優しさである。
さて、具体的にどうやってリクルートを倒すかだが、その方法は2つある。
①リクルートの発行雑誌の購入拒否。
「るるぶ」ではなくて「まっぷる」や「なんちゃらウォーカー」を買うこと。
②リクルートの提供サービスの使用拒否。
「ホットペッパー」ではなくて「ぐるなび」や「食べログ」を使うこと。
どうだろうか。
花王の不買運動は記憶に新しいであろうが、我々国民のわかりやすい「拒否」はリクルートにきっと致命傷を負わせられるはずだ。
これで、我々の未来は輝かしいものになる。
しかし、これは1人でやっても何の意味もない。
みんなで協力しなければ意味がない。
だからもちろん、俺も手を貸すよ。
日本の未来を憂う国士として、君たちを微力ながら応援したい。そう思っている。
だから俺は、全力で
「ゼクシィ」を不買するよ。
【おしまい】
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