「クリケット見に行かない?」って誘われた
クリケットて。まずそもそも、チョイスがすごい。映画でもなく遊園地でもなく、「クリケット見に行かない?」って職場の女の子に誘われた。
一体どういうつもりなんだろう。僕がクリケットに興味があると思われているのだろうか。
クリケットて。
なんだあのスポーツ。何をするスポーツなのかいまだによく分かっていない。あのでっかいやつはなんだ。羽子板か。
とりあえず、断りたい。
女性からのお誘いというのは誰であれ嬉しいけれど、残念ながらクリケットにはビタイチ興味が無い。
それよりも君をクリケットしたいよ。
しかし、なんといって断る?うまい言い訳が思いつかない。
たとえば、友達との約束。
一番オーソドックスだしベタだろう。友達との約束であれば仕方ない。
しょうがないよ、先約が入っているのだもの。
「ごめん、その日は友達と予定があって!」ほら、誰も傷つかない最高の言い訳。
メロスが走ったのは、単に妹の結婚式に出席するためだけではない。
友であるセリヌンティウスとの約束を守るためだ。
「友達との約束」を理由にすれば、何人たりともそれ以上の追求はしない。
たとえば、身内の不幸。
「ちょっと身内に不幸があって・・・」と言えば、それで確実にスパッと断れる。
そしてこれはウソにはならない。確かに身内に不幸があったのは本当だ。
問題はそれが「何年か前」ということである。
例えば僕は15年前に祖父を亡くしているが、それを理由に引き出せば、
祖父の死もまた大いに意味があったことになるのではないか。
たとえば、体調不良。
まさに最強の切り札。万物をも超える無敵のカード。ザ・体調不良。
学生の時から行きたくない行事には使うことができるし、
出たくないマラソン大会をこれで切り抜けた人もいるだろう。
そしてこれは社会に出てからも通用する。
意味のわからない飲み会を、体調不良を理由に断ることができる。
ただ、乱用はマズい。「あいつ仮病だな」と思われたら一巻の終わりだ。
だから、ここぞという時のために温存しておかなくてはならない。
UNOで例えるなら、ドロー4のように。
そして、もしこれを使ったら、少なからず周りの人に迷惑もかけてしまうし気を遣わせてしまう。
UNOで例えるなら、ドロー4のように。
で、結局正直に言った
いつも僕のブログやツイッターを読んでくださってる物好きのあなたならお気づきだろうが、
僕という人間は嘘をつけない性分だ。
人を狡猾に欺くことへの並々ならぬ嫌悪感を持っているため、人に嘘をついたり騙したりすることなど、到底できない。
だから、結局彼女には正直に言ってしまった。
「ごめん、クリケット興味ないんです!」
本当にそう言った。
好きとか嫌いとかじゃない。興味がないんだ。そう言って、僕は彼女の誘いを断った。
じゃあ何でそこまでクリケットに興味がないの?
せっかくの嬉しい誘いなのに、興味がないってだけで断るなんてひどくない?
という疑問が湧いてくる読者もいると思う。
だからそのあたりについて詳しく書こうと思ったんだけど、
本当今日は友達と約束あるし身内にも不幸があったりなんか体調も良くないから、今日はこのへんで。