注意!
この記事は、「R-1ぐらんぷり2015」の感想です。
検索で多くの方が見に来てくださってありがたいんですが、
今年の「R-1ぐらんぷり2016」の方はビックリするほど全体的につまらなかったので感想は書いていません。
マージで何一つ笑えませんでした。ごめんね。
R-1ぐらんぷり2015を見ましたけど
こんばんは。何度でも言いますがお笑い大好きなdaiです。
昨日、録画してたR-1ぐらんぷり見ました。がっつり見ました。
で、タイトル通りですが、がっかりしました。全然面白くない。
自分が言うのもあれですが、お笑いが本当に好きなので普段からめちゃくちゃお笑い見てます。
今回決勝に来た芸人だって昔からネタみてるし結構期待してた。
でも全然面白くなかった。期待はずれもいいところでした。というか俺が期待しすぎたのかな。
ちょっとクスッときたところはあったんだけどね。
「R-1面白かったよ!」って人もいると思いますが俺は正直笑えませんでしたごめんなさい。
俺は面白くなかっただけなんです。いろんな感じ方があります。
ということで、以下全ネタの感想書きます。
偉そうなことも書きますが、ひとえにお笑いへの愛ゆえです。お気を悪くしたらごめんね。
ネタバレ注意。
R-1ぐらんぷり2015全ネタ感想
ゆりやんレトリィバァ
トップバッターとしてはいいスタートだったと思う。
確かに英語の中に関西弁を混じらせて笑いにするパターンはありがちだけど新しい。板尾さんも絶賛してたね。
が、最後まで単調なのと、途中で日本語の割合が多くなってくるのが辛い。ああいうのが英語の中に日本語を混ぜるから面白いのであって、日本語だけをメインにしだしたらなんのためのアカデミー賞っぽい設定なのかわからなくなる。
トロフィー折った後に何かドカンと来るかなと思ったけど同じような一言で終わってしまったのが残念。だいたひかるみたいにもうちょっと毒があってもいいと思う。
あと2本目はボケに行くまでの溜めが長かったなあと思った。確かにアメリカ人あるあるの目の付け所はセンスいい。
あばれる君
頑張ってる感はあるんだけど、設定への触れ方が弱すぎる。「校庭の分割統治問題で6年生と揉めている」のさわりが聞こえないと多分その後一切笑えない。
で、いつのまにか気づけばカンチョー押しになってる。この時点ではもう勢いで押せるタイプのネタじゃなくなってるんだよなあ。
観客の笑いを誘うならもっとわかりやすい設定にして、BGMも以前みたいに鬼束ちひろの「月光」使っとけばよかったんじゃない?って気がする。
あばれる君は好きだけど、今回はから回っちゃったとこが否めない。
とにかく明るい安村
元アームストロング。個人的にめっちゃ応援してる。
全裸に見えるポーズはバリエーションが作りづらいからネタ切れあるんじゃないかな?って思ったけど、フォーチュンクッキーと混ぜてくるのはよかったんじゃないかな。Aグループの中では一番よかったと思う。
多分トークはいけると思うからバラエティ呼ばれてもいいと思う。いいキャラしてる。
COWCOW善し
まずいつの間に芸名変えたんや?w
ネタはいつものフリップ芸、なんだけど笑いの量はいつもより少なかった。
相方の多田さんは観客を巻き込むタイプなのに対し、善しさんはまず自分が楽しむことを優先してるタイプの印象。だから今までのDJネタとかテニスの点数ネタとか早口言葉ネタとか北の国からネタとか、全部自分が好きで楽しんでるんだろうなってのがすごく伝わる。その分客との温度差ができやすいんだよね。
今回のテトリスはアイデアはすごく斬新。どう広がっていくんだろうなって思ったんだけど、「ビーン」のとこで尻すぼみしたのと、オチにかけて弱くなっていったのが敗因かなー。ここもっと詰めてればゆりあんに勝ってた気がする。
厚切りジェイソン
この芸歴で決勝来たのはすごい。が、どこで見ても同じネタしかやってないのがマイナス点。
初めて見る人にはインパクトが強いんだけど、なぜだろう、また見たいって思いづらいんだよね。
「ああ確かに漢字って不思議だね」って同じ日本人でも思うし着眼点もいいんだけど、そこでお腹いっぱいになってしまう感じ。
あと関東の人にはあのハイテンションの叫ぶ勢いは苦手に感じられちゃいそう。
とはいえ個人的に漢字遊びは好きなのでどんどん新ネタ出して欲しい。
エハラマサヒロ
なんでこれやったんだろうなあw
まさか北斗晶のモノマネすると思わなかったし、おおっ!ってなったけど、結局見る側のハードルを超えきれなかった印象。
0.5秒モノマネの1つ1つはクオリティ高いんだけど、ジャブ打ちで終始してるっていう点と、最初から最後までモノマネやるなら北斗晶要素いらなかっただろ感が強いんだよねえ。
コストコ押しと小田和正のジャケットはよかった。エハラマサヒロの着眼点はすごい好きです。
アジアン馬場園
ただの劣化友近。笑う要素は無かった。
マツモトクラブ
いいね。こういうネタいいね。今日のR-1グランプリで唯一クスッときた。
音声をベースにしたネタといえば去年の決勝にきたおぐ(ハゲをいじるネタ)が記憶に新しいけど、こういうタイプのネタは、事前に録音しておくことによって本番で緊張して噛んだりセリフ間違えるリスクを減らせるのと、簡単に「自分以外の登場人物」を作ることができる。ピン芸人のネタにおいて自分以外の存在を用意するのは非常に強い。陣内智則なんかもこのスタイルだと思う。
マツモトクラブも音声ネタで、構成も考えられててよかったしハーモニカの爆発力もあった。
が、いかんせんオチが弱すぎる。1本目も2本目もオチが抜群にクソだった。
そば屋って。おい。もうちょい何かあったやろ・・・
NON STYLE 石田
ザ・単調なのと早口すぎて空回りしすぎちゃったね。
絵は上手いしインパクトあるんだけど、線が細くて遠くからだとよくわからないからか、観客が全然笑ってなくて会場の盛り上がりに欠けてた。ちなみにあれ自分で描いたんだろうか。
ネタの進行も全部「クリーム塗ったらこうなる」の体変化形しかないから早い段階で飽きがくるのと、やっぱりあのハイトーンのしゃべりは井上のツッコミがあって生きてくるんだなって改めて実感できる。
ピンは向いてないかもね。
やまもとまさみ
去年優勝したやまもとまさみだけど、去年みたいにわかりやすいネタをやればよかったのになあと残念に思う。
「恐竜」「催眠術」ここらへんのキーワードは男ウケはいいかもしれないけど女性には「?」となりやすいから賭けだったかもね。
あと1回もドカンと来るポイントがなくて手の面白い動き一本で勝負しようとしてる。3連覇目指しますって言ってたけど今回は完全に構成負けだなあ。もっと思い切っていいんじゃないかなあ。
じゅんいちダビッドソン
今は完全に本田圭佑におんぶにだっこだから、いつ飽きられてもおかしくはないんだけど、
そこをナルシストっぽい「俺持ってる」芸で乗り切ってる腕はあると思う。
自分で自分のボケを説明する斬新さ、サッカーに全然興味ない人もある程度ちゃんと笑いにつなげられる部分は去年から大きく進化してる。
数年前はレッドカーペットとかでアメリカンなネタやってて、あの頃のシュールさと「突き抜けた感」が好きだった。それは今でも感じる。
ヒューマン中村
俺はよかったと思うんだけどねえ。会場の笑いは少なかったなあ。
個人的に、ヒューマン中村は自虐的なネタだと卑屈に見えてしまって面白くない時がある。
数年前の「しょぼくしていこう」の時も同じようなものを感じた。本人も「こと war the辞典」とか「ぽい言葉」でやってる時とはテンションの差があるように思えるなあ。
あと、今回は返し側の575がある程度予測できてしまうのが残念だった。最初のりんごあめとかはよかったのに尻すぼみになってったなあ。
総合的に感じたこと
R-1は毎年毎年がっつり見てるけど、2012年あたりがピークだった気がする。
スギちゃんあたりが出だしてからキャラ物、一発ネタなんかの芸人が出だしたんだよ。
あと、きっちりネタ作って勝った芸人も、優勝したのにほとんどその後のテレビで出てこない。
それぐらい、THE MANZAIやM-1に比べて「引き」がないんだよね。優勝してもプレミアがつかないっていうかなあ、去年優勝したやまもとまさみだって全然テレビ出てこないじゃん。
なんかもう、R-1自体の価値が低くなってる。
その原因は、緊張感の無さじゃないかな。
M-1とか思い返せばわかるけど、大御所の審査員揃えて、重苦しい荘厳な雰囲気で行われる決勝。
独特な緊張感と、かつ観客の盛り上がりや笑いがある。視聴者も「すごい大会を目の当たりにしているんだ」っていう思いと、「一体誰が優勝なんだろう」というドキドキがある。
でも、R-1はぶっちゃけそれがない。
司会の雨上がり含め、審査員からゲストから雰囲気全てが、「軽い」。
批判してるわけじゃないけど、単なるお祭り騒ぎに終始してる。だからこそ値打ちがでなくなってるんじゃないかって気がしてる。
ちなみにR-1は2013年まで毎年DVD出してたけど、去年の2014年の大会はDVD発売されてない。なんでだろうな。
ということで、本気でお笑いが好きだからこそ、昨日のR-1ぐらんぷりはガッカリという一言に尽きます。
消化不良だったのでその後sweet7見て寝ました。何回見ても面白かった。